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ファミ通文庫
書名:バカとテストと召喚獣10
発売日:2011/12/26
著者:井上堅二
イラストレーター:葉賀ユイ

あらすじ

総員、再びペンを執れ! 白熱のAクラスリベンジ!!

ついにAクラスとの再戦を迎えた明久たちFクラス。雪辱を果たすため、そしてA教室の大画面で秘蔵DVDを観るため(一部関係者談)気力充分な彼らだったが、前回苦戦を強いられたAクラスも今回は序盤から全力全開! 試召戦争は午前中から早くもクライマックス状態に。そんな中、突然三年生の首席がFクラスを訪れ謎の言葉を残していく……。『美形は帰れ!』(動物園の皆さん)果たして二年最強クラスの座はどちらの手に!? 風雲急を告げる第10巻!!

感想

『バカとテストと召喚獣』シリーズ第10巻です。二桁巻数となり物語も佳境に入ってきたようです。

久々に全編戦争ををした巻でした。最近戦争が少なかったのでその点は満足できました。しかしFクラスらしい戦い方を行い雄二の味方をも騙す作戦で勝利を確実なものにところまでは良かったのですが、最後の最後に強制的に中断させられてしまいフラストレーション溜まりまくりです。これは良くないんじゃないでしょうか。生徒の学習へのモチベーションを高く持たせるため導入された試験召喚戦争がこのような形で中断させられてしまうと本末転倒であると思います。

2年vs3年の学年対抗を実現するための展開だったのかもしれませんが他にやりようがあったと思います。最後まで面白かっただけに非常に残念でした。

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ファミ通文庫
書名:東雲侑子は恋愛小説をあいしはじめる
発売日:2011/12/26
著者:森橋ビンゴ
イラストレーター:Nardack

あらすじ

わたしは本当に、あの人のことが、憎くて憎くて、ならないのです。

2年に進級した英太と東雲。東雲との関係が公になったことで心なしか賑やかな学校生活になってきた英太とは対照的に、東雲は初めてのスランプに陥っていた。そんな折、演劇部の女子喜多川が、「学園祭の舞台の脚本を東雲さんにお願いしたい」と英太に頼み込んでくる。その頼みを気分転換も兼ねて引き受けることにする東雲だが、思うように筆の進まない東雲と、奔放な喜多川に振り回される英太は少しずつすれ違っていき……。もどかしく苦い、第2章。

感想

森橋ビンゴ先生の『東雲侑子は短編小説をあいしている』の第2章です。1巻タイトルにナンバリングするのではなくタイトルそのものが変わっていますのでご注意を。

今巻は前巻の終わり10ヶ月ほど経過し、主人公たちが2年生になった直後から開始します。主人公の英太と東雲が交際していることが公になるが、二人の仲はなかなか進展しない…というお話です。いわゆる公認カップルになったので普通のライトノベルならイチャイチャしたりバカップルになったりしそうなものですが、この『東雲侑子』シリーズはライトノベルらしからぬ恋愛小説でありそのようなことは起こりません。もちろん主人公の英太もヒロインの侑子も淡々とした性格なのでそういうことにならないのは予想の範疇でしたが。

英太も侑子もお互いに言葉数が多い方ではなく、お互いを気遣いすぎるがゆえにすれ違う展開はとてももどかしく、主人公に絡む女性キャラクタが現れたこともあり二人の関係がどうなるのかとハラハラしました。

この作品は一人称で書かれているので、主人公の英太が侑子や周りの登場人物の想いを測りかねて苦悩する心情がよく伝わってくるので非常に感情移入しやすいです。英太はヒロインの侑子に対する思いをあまり口にはしないのですが、地の文では何度も「東雲が好きだ」と宣言しており他の女性には目もくれず一途に想い続けているところが良いです。好感が持てます。ただし今巻では自分の想いを口に出すことはあまりないという点が要因となり侑子とのすれ違いが生まれてしまいますが、英太は自分の想いをきちんと伝えていないことに気づき、侑子のもとに向かい想いを伝えます。普段は淡々とした性格で何物にも興味を示さない主人公が東雲侑子のこととなると気遣ったり、思い悩んだり、熱くなったりして本当にヒロインのことを好きなんだなぁと感心しました。

今巻でも本作の特徴である章ごとに挿入される短編小説に侑子の気持ちがストレートに詰まっており、それを物語の終盤で主人公が読み、心うたれるという演出は素晴らしいです。侑子の今までの気持ちを告白し、主人公もこれからは自分の想いに正直になると決意する最後のシーンでは安堵すると共に心うたれました。読み終わった後には自分のことのようにうれしくなるくらい感情移入をしていました。最高のお話だったと思います。

あとがきを読むとこの『東雲侑子』シリーズには更に続きがあるらしく、次は来春に出るとのことで、今から待ち遠しくて仕方ありません。


ファミ通文庫
書名:夢魔さっちゃんお邪魔します。2
発売日:2011/7/30
著者:櫂末高彰
イラストレーター:pun2

あらすじ

青春全開☆摩訶不思議、夢解きパズルワールド第2弾!!

幼なじみの現や“アリディア様”覚たちとの新しい学校生活をスタートされた尚史。だが入学早々の実力テストで早速事件が起こる。満点を取ったクラスメイト、円居鑑はテスト問題を完璧に予想できるとうのだ! しかもその予想の売買が密かに行われているらしい……。いつも憂鬱そうで不機嫌なこの美少女の行く末に一抹の不安を感じ、さっちゃんにと共に彼女の夢世界を調べることにした尚史は、彼女の心の深奥に迫っていく――。

感想

櫂末高彰先生の『夢魔さっちゃん』シリーズ第2巻です。中学校を卒業し高校に進学尚史たちのお話です。1巻でその存在が明らかになった《教授》が登場します。

2巻は明諒高校へ進学した尚史の入学直後からのお話になっており、一緒に明諒に進んだ幼馴染の現(うつつ)とアリディア様こと覚(さとり)、友人の止陽太(しょうた)と共に高校生活をスタートさせます。現は1巻の事件解決後、尚史を憎んでいた反動かベタ惚れ状態になっており、毎朝尚史の部屋まで起こしに来るし、常にベタベタしようとしたりします。ただし主人公は1巻で覚への気持ちに気づいたため、はっきり現に覚のことが好きだと伝えています。まぁ現の方はそれでも尚史のことを諦めてないと宣言し覚を威嚇したり、他の女性を尚史に近づけさせないなどヤンデレ気質も持ちあわせて超ポジティブシンキングで行動しています。

覚の方も現の行動に対抗するかのように主人公のことを独占しようとしたり、嫉妬するような様子も見せてくれて1巻よりも女の子らしさが出て可愛くなっている気がします。

ストーリーの方は新キャラの円居鑑の夢の質が悪いことなんとかしようとしているさっちゃんにまた尚史が巻き込まれるというもので、事件の真相には夢世界の《新界派》が絡んでいることがだんだんと分かります。また高校が別になってしまった主人公の親友の青谷も進学した男子校の友人を引き連れて尚史たちを助けに来てくれたり、最後に《教授》と対決する場面では主要な登場人物が皆夢世界に登場して尚史を助けたり、最後には偽の友人関係だった円居鑑と高城直が真の友情で結ばれたりと、《友情》が今巻のテーマになっているような気がします。

《新界派》の《教授》は最後に逃げられてしまいます。次巻が最終巻なのでそこで決着がつくものと思われます。


ファミ通文庫
書名:夢魔さっちゃん、お邪魔します。
発売日:2011/4/30
著者:櫂末高彰
イラストレーター:pun2

あらすじ

名作 「学校の階段」の櫂末高彰、渾身の新シリーズ始動!! 高校受験を控えた尚史の夢に夢魔の少女が現れ「あなたの夢世界は何者かに壊されてる」と宣告してきた。なんでも尚史の夢世界を元に戻すのが夢魔養成学校の卒業試験なのだと。ただの変な夢と思っていた尚史だが、それ以来物忘れや勘違いが増えて受験勉強もままならない状態に。これって夢世界が壊れたせい!? さっちゃん、何とかしてくれ! こうして尚史の夢を壊した犯人探しが始まった。容疑者は5人。しかもいずれも尚史と親しい人物たちだった!

感想

『学校の階段』シリーズの櫂末高彰先生の新シリーズです。私は『学校の階段』シリーズで櫂末先生の新シリーズが出たと聞いてすぐに買おうと思っていたのですが、すっかり忘れたままになっておりようやく先週買いました。前シリーズとはかなり毛色の違う作品でしたが面白かったです。

受験生の主人公の尚史の夢の中に夢魔(サキュバス)のさっちゃんという女の子が現れ、誰かに破壊された主人公の夢世界を修復する言い、修復を始めるのだけどなかなかうまくいきません。現実世界にも影響(注意散漫、眠気、疲労感等)が出てきたことで尚史は自分の夢世界を破壊した犯人を突き止めることが夢世界をもとに戻す早道だと考え、犯人探しをはじめます。容疑者として上がってきた5人は主人公と親しい人物で、

一人目:夢野優芽
主人公の妹、小学5年生
二人目:小窪止揚太
主人公の友人、イケメンで主人公の幼馴染のことが好き。
三人目:青谷高次
主人公の友人その2
四人目:枕木現
主人公の幼馴染、美人で優秀で清楚な完璧人
五人目:今野覚
主人公が所属するパズル研究会の会長、自称アリディア様

以上5名の夢世界をさっちゃんと探索し犯人を探すというストーリーです。

中盤までは進展があまりなく飽きてきたなぁと思い始めたときに衝撃の事実が明らかになり、そこから一気に事件の真相に迫る展開には引きこまれました。あと、タイトルの夢魔さっちゃんについてですが、主人公と周囲の人物とのやり取りがメインのお話だったので、いまいちさっちゃんの存在感が薄いように思いました。イマイチ活躍した印象が残っていません…

読み終わった後に気づいたのですが、この新シリーズ既に完結しているらしいです。ちょっと残念な気持ちになりましたが、残りの巻も一気に購入して読んでみたいと思います。


ファミ通文庫
書名:東雲侑子は短編小説をあいしている
発売日:2011/9/30
著者:森橋ビンゴ
イラストレーター:Nardack

あらすじ

正直な話、もう認めざるを得ないと思う。俺は――東雲侑子の事が好きなのだ。

何事にも無気力、無関心な毎日を過ごす高校生、三並英太。楽そうだからという理由だけで図書委員になった彼は、ともに委員を務める東雲侑子の熱のない静けさに、自分の空虚さに似たものを感じていた。しかし偶然彼女の秘密を知ってしまったことから、自分との違いを思い知らされる英太。だが、その秘密のために、彼女と距離を縮めることとなり、失ったはずの感情に胸を締めつけられていく……。早熟な少年少女に贈る、もどかしく苦いラブストーリー。

感想

ファミ通文庫のオフィシャルWebマガジンFB Onlineに連載されていた森橋ビンゴ先生の作品です。私は連載時から存在は知っていたのですが、単行本化した後にまとめて読もうと思っていた作品です。先日ついに単行本が発売されましたですぐに購入してきました。

主人公の三並英太は部活動への所属が必須である高校で楽をするために入った図書委員会でヒロインの東雲侑子に出会います。そこで主人公は偶然文芸雑誌に掲載された侑子の写真を見つけ、侑子が小説家で有ることを知ります。侑子は短編小説ばかり書いている小説家で、担当編集から長編も書いてみるようにすすめられています。彼女には短編小説をあいする理由が有って、なかなか長編小説を書きたがりません。恋愛小説の長編を書こうと決意し、その取材のため主人公に付き合って欲しいと告げます。最初は疑似恋人の関係でしかなかった二人ですが、何を考えているのか良く分からない侑子にだんだんと主人公は惹かれていきます。

この作品は主人公の性格とヒロインの性格のせいかすごく淡々とした文章でサクサク読みすすめられます。文章は淡々と進みますが、二人とも不器用なのですれ違いお互いの気持ちがわからなくなってしまったりする、純度の高い恋愛小説です。

最後は綺麗にまとめられていますが、ちょっと急展開だったかなと思いました。もう少し長くこの作品を読んでいたかったなあという気持ちか…。若い人から年齢が高めの人まで幅広くオススメできる作品だと思います。

森橋先生の次回作に期待したいです!

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プロフィール

シバツジ

Author:シバツジ
職業:システムエンジニア
趣味:ライトノベル、ネットゲーム、フィギュア、散歩


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